「他人を批判する」を知るために読んでおくべき1冊の本

 

「他人の記事や作品を批判をする」

 

この行為は簡単なようでいてかなり難しい行為です。しばしば批判と非難は混同され、時には記事や作品を書いた人間にまで非難がおよぶことがあります。

 

ネット上では批判の仕方を詳しく紹介したサイトなどもあり、勉強できる素地は整っているのですが、そもそも「批判は何のためにするのか」が分からなければ勉強しようとすら思えません。

 

そこで、今回は実際の批判をする一歩手前、批判的な思考<クリティカル・シンキング>をすることで日常の物の見方がどのように変わるのかを学べる良書をご紹介します。

 

クリティカル・シンキングに関するお勧めの本は何冊かあるのですが、今回は「なぜそもそも批判的に物を捉える必要があるのか」という話なので、一冊だけ。

 

それがこちら。

 

クリティカル進化(シンカー)論―「OL進化論」で学ぶ思考の技法

クリティカル進化(シンカー)論―「OL進化論」で学ぶ思考の技法

 

 

『OL進化論』という4コマ漫画に基づいてクリティカルな考え方を平易に紹介した良書です。きっと批判について全く訓練や教育を受けてこなかった方には、何かしらの意義ある視点が得られる本だと思います。

 

「また手垢まみれの本を紹介しやがって」と指摘されかねないほど、クリティカル・シンキングに関心のある人には何度も何度も紹介されている本ですが、やはり導入本となるとこの一冊だと思います。

 

ちなみに、もし「教育などされなくとも、批判ぐらい誰にでもできる」とお考えの方がいらっしゃれば、そういう方にこそまさに手に取って欲しい本です。“批判”と“非難”と“あら捜し”の違いは訓練しなければ絶対に身につかないものだと考えています。

 

そして、批判というものを考える時、この本の煽り文はとても参考になります。

 

自分のまわりにいる人のことや、身近な問題について、正確にきちんと理解し、自分の力で考え、適切な判断ができたらどんなにいいことだろう。自分のまわりにいる人に、自分の意見がきちんと言え、有意義な提案がどんどんしていけたらどんなにいいことだろう。この本は、そんなあなたに「クリティカルシンカー」 になってもらうための本だ。

 

私はこの本の煽り文が大好きで、まさに他人に批判をするというのは、有意義な提案ができることだと捉えています。興味のある方はぜひ。

 

一応、この本だけでもクリティカル・シンキングのいろはを学ぶだけならば十分だとは思いますが、発展編としてもう一冊だけ紹介しておくなら、以下の『クリティカル・シンキング入門篇』もお勧めです。

 

クリティカルシンキング (入門篇)

クリティカルシンキング (入門篇)

  • 作者: E.B.ゼックミスタ,J.E.ジョンソン,宮元博章,道田泰司,谷口高士,菊池聡
  • 出版社/メーカー: 北大路書房
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 単行本
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