なぜ、『孤独のグルメ』を好きな人々は地域の定食屋に行かないのか?

皆さんは『孤独のグルメ』という作品をご存じでしょうか。

 

 

wikipediaによると本作は以下のような作品であるとされています。

 

仕事の合間に立ち寄った店で食事をする様を描いたグルメ漫画。主人公が訪れる場所は高級料理屋などではなく、大衆食堂のような店がほとんどである。

 

実際、Naverまとめを見てみると、本作で取り上げられたお店には素朴な定食屋さんなどが多いことがうかがえます。

 

 

私も本作が好きで、たまに時間があった時などは視聴していました。そして、本作を見た後は、よくまとめサイトなどで「他の人はどんな感想を持ったのだろうか」とコメントを覗きに行ったりもしていました。

 

ですが、その中でいつも気になることがあったのです。たとえば以下の記事で取り上げられたコメントを見てみます。

 

「孤独のグルメ Season4」10話 感想 まとめ(ハムエッグ定食とカツ皿)店も料理も気取らない、こういうのでいいんだよこういうので : ポンポコにゅーす

 

“明日のかつやは大盛況と予想
天丼の回でてんやのHPがトンだからな(´・ω・`) ”

 

“こんな外観の店入る勇気ねえよ… ”←“客がずっと自分一人だったりな・・・ ”

 

他にも、“腹が減ったからカップラーメン作る”“今からすき屋行ってくる”といったコメントを見たこともあります。

 

個人的には、むしろ孤独のグルメを視聴した後は「明日は近所の定食屋に行こうかな」と思うタイプだったので、こういったコメントたちが不思議でした。「あれ、それでいいの?」と。

 

もちろん、作品の楽しみ方には色々な考え方があることは重々承知しています。それに、放送時間を考えると定食屋さんが空いていないし、近くに定食屋さんが無いと言う人もいるでしょう。

 

ある意味、自分で出来ないからこそ主人公の追体験によって楽しむという楽しみ方もあるのかもしれません。

 

それでも、個人的にはやはり地域の定食屋さんにも行ってほしいなあと思うのです。それこそ、主人公の井之頭五郎のように。

 

私は定食屋さんやちょっと懐かしい雰囲気を醸し出すお店が好きで、よくお店を巡ってはブログに書いたりもしています。

 

 

ただ、そんな中で私と同じぐらい、あるいはそれ以下の学生などに出会うことはほとんどありません。そして、経営する側もほとんどが高齢の方です。将来的に、こうした地域の定食屋さんが無くなってしまう可能性は非常に高いと言えます。

 

「ああいうお店って良いよね」という感想を言い合うだけでも悪くはないのですが、少しでも気が向いたら足を向けてみてはいかがでしょうか。きっと、すき屋やかつ屋、もっと言えばマックやカップラーメンとは違う、新しい体験ができると思います。

 

孤独のグルメ 【新装版】

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