隠れ家過ぎてお店なのかも分かり辛い素敵なカフェに行ってきた

どーも、ニートです。

 

皆さんは「看板の無いお店」に入ったことがあるでしょうか。話には聞いたり、メディアに取り上げられたお店を知っていることはあるかもしれませんが、意外と自分で行ったことはないという方も多いでしょう。

 

今回ニートはそんなお店の1つである、地下鉄自由ヶ丘駅から徒歩15分ぐらいの「mrs.kitchen+03(ミセスキッチン)」に行ってきました。

 

ですが、その道のりは物理的にも比喩としても平坦なものではありませんでした。目的地への道は、歩けど歩けど無機質なコンクリートと上り坂の繰り返し。まるでニートの人生のよう。

 

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「本当にこんなところにカフェがあるのだろうか」とGoogle Mapの故障を疑いながら住宅街をさまよい歩いて、ようやくとある坂を上り終えたところにそれはありました。これがミセスキッチンの外観です。

 

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「ただの民家?」

 

そう思わずにはいられないほど素朴な見た目とたたずまい。当然、看板も何もありません。でも確かにGoogleMapはこの場所を示しています。不審者として通報される覚悟でもう少しだけ敷地内に立ち入ってみました。

 

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うん。ちょっと店っぽい。ひっそりと、明らかに客に知らせる気の無い「OPEN」の札も壁に沿えてあります。でも、民家でないと確実には否定できません。恐る恐るドアを開けてみると、そこには細々としたものがたくさん置かれた真っ白な空間が。

 

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どうやらギャラリーのようです。どうやら、ここがお店のようで間違いありません。でも、ここにもまだ誰もいません。店員さんの出迎えもありません。そして、横には2つの閉じられたドアと、それらの間に挟まれた階段。まさかの3択です。

 

きっとどれか一つが正解で他は不正解。意を決して一番奥のドアを開けました。すると、そこにはテーブルやいす、皿といった見慣れた調度品が広がる空間が。人生の選択は間違いばかりを引いていますが、どうやら正解を引き当てたようでホッと一息。

 

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適当なテーブルに着くと、おばさまがやって来て、白い栞に手書きで書かれたメニューを手渡してくれました。メニューはとてもシンプルで「ケーキセット(500円)」か「ドリンク(300円)」のいずれかしかありません。ケーキもドリンクも3種類の中から選べます。というか、安すぎです。

 

せっかくなのでニートはチーズケーキと紅茶のケーキセットをオーダー。数分程待っていると目の前に置かれたのがこちら。

 

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紅茶は普通のティーカップよりも倍ぐらい口の広い焼き物に入れられています。ナチュラルなイメージがお店のイメージとマッチしていますし、香りの広がりを狙っているのかもしれません。

 

それ以上に個人的に興味深かったのが、このチーズケーキ。隠し味に下地のクッキー部分にクルミが混ぜられたこのチーズケーキは、ほろほろと崩れるのにしっとりと滑らかな食感。

 

プロの洗練された上品な味とはまた違い、とにかく丁寧に作られた素朴な甘さとほのかな酸味が本当に美味しいケーキです。200円でこれが買えるなら何個でも食べたいぐらい。

 

早速おばさまに「このケーキの持ち帰りはできないでしょうか」と尋ねたところ、「うちは持ち帰りはやってないの。ごめんね」とのこと。ひょっとすると本気で“カフェの営業”をされるつもりは無いのかもしれません。もしくは少量生産のため、他のお客さんのことを考えていらっしゃるのか。

 

いずれにせよ無理は言えません。代わりに、100円で販売していた「かりんとう」を1つ購入。こちらも素朴な味ながら、一工夫の見える甘みで、良いお茶請けになりました。

 

本当に美味しかったです。ごちそうさまでした。

 

こちらのカフェは営業日が毎週木・金・土と3日間しかなく、営業時間も4時間しかないうえ、アクセスも悪いという本当に隠れ家のようなカフェなので、もし機会のある方は時間を狙い澄まして訪ねてみると良いでしょう。

 

以下にミセスキッチンさんの情報を記載しておきます。

 

住所: 名古屋市千種区城山新町2-44-7

TEL: 052-762-6772

定休日: 日・月・火・水

営業時間: 13:00~17:00