私が人生で初めてボーイズがラブする話を読んだ日

どーも、ニートです。

 

皆さんはボーイズがイチャイチャする話を読んだことがあるでしょうか。ニートはたった一度だけあります。そう、あれは忘れもしない小学3年生のとある日の出来事です。

 

ニートは当時からブックオフに行っては中古の漫画を漁り、なけなしのお小遣いで本を買うという生活を送っておりました。小学生時代から現在まで何も変わっていないのは喜ぶべきところでしょうか。TSUTAYAではなくブックオフを選ぶあたり、貧乏性なのも変わっておりません。

 

今は貧乏性というより貧乏ですが。

 

それはともかく、そんな汚れなきトゥーピュアピュアボーイな時代がニートにもあったわけです。便宜上ここではピュアニートと呼んでおきましょう。日曜朝の〇〇キュアにありそうな名前ですが、ニートはあんなに戦闘力は高くありませんし女の子でもありません。

 

まあ、そんなピュアニートはいつものようにブックオフの本棚を漁っていたわけです。すると、その本棚の中にハンターハンターの中古本が並んでいました。もちろん並んでいるのはジャンプの棚ではありません。それにいつもとなんか絵柄も違う気がします。

 

でも、それほど違和感なく当時のピュアニートはそれを購入。ハンターハンターというタイトルが付いているのだから、それの関連商品か何かだろうとでも思ったのでしょうか。疑うことなく、100円の値札の張られたそれをピュアニートは購入していきました。

 

そして、いつものように家に帰って本を開くと、そこにあったのはクラピカとレオリオがプロレスをしているシーン。「あれ?クラピカって女の子だったの?」という見当違いな感想を抱くピュアニート。当時のピュアニートにはクラピカが男なのか女なのか判別がついていなかったのです。

 

次のシナリオでは、ゴンとキルアが愛を育んでいました。あまりの衝撃に当時のピュアニートはその汚物をダストシュート。“アンソロジー”なる短編集がこの世にあるのを知ったのはその時です。

 

店員さんも止めてくれれば良かったのに。良くも悪くも性に大らかな時代でした。

 

そんなピュアニートも世界の汚い部分のことは忘れ、すくすくと大学生まで育ちました。すると、ピュアニートが大学当時に付き合っていた彼女から、こんな話を聞かされました。

 

「私ね、中高時代はテニプリが大好きだったんだ」

 

あらあら、ピュアニートも好きでしたよ。突拍子もない展開こそありましたが、「サクノチャンハドコニイッタンダロウ?」以外の疑問は特になく愛読しておりました。全巻購入した上に、唯一ファンブックも購入した作品です。

 

もちろん、共通の話題があったと大喜びしたニートはそれを伝えました。

 

「ちなみにさ、私、絵も描いてたんだ」

 

もちろんピュアニート、絵描きなんて自分が出来ないので、それを描けるなんて素晴らしいとほめたたえました。すると、彼女は嬉しそうに“その絵”を見せてくれました。

 

その絵には「宍戸と鳳」が描かれていました。ヘー、ボクノカノジョッテ、エガカケルダケジャナクテ、オトコドウシモカケラレルンダネ。それでもピュアなニートは「う、上手いね」と褒めました。

 

それからです。彼女が毎晩毎晩“押しメンズ”を枕元で語るようになったのは。やれ「オシアトは商業的だ」なんだと毎晩氷帝メンバーについて語られました。枕元で他の男たちの話をえんえんと聞かされるのです。

 

ああ、ゴン×キルの悪夢の再来です。もっとひどいかもしれません。算数と違って、掛け算の前と後ろで結果が違うことなんて知りたくはありませんでした。

 

ピュアニートからピュアさが欠けた瞬間でした。

 

今ではニートも立派な社会の汚物。私的に楽しんでいる分には構いませんが、やはりああいった作品は人目に触れる位置に置くのはどうかと思う今日この頃でした。

 

世界の終わり

世界の終わり