世界でも評価されているという埼玉県のサイボクハムで豚肉を食べてきました
昨年、カンブリア宮殿を見ていた時にとある面白い施設が放送されました。その施設の名は「サイボクハム」。
なんでも、自社製品の豚肉やその加工品などを販売、調理した「豚のテーマパーク」とも呼ばれる施設が関東で人気だというのです。埼玉県の一つの中小企業が仕掛けたそんな試みをぜひとも見てみたいということで、父とともに所沢市の「サイボクハム」へと行ってきました。
東京からは電車とバスを乗り継いで1時間半ほど。「サイボクハム行き」というバスが出るほど現地では人気の施設のようで、駐車場にはたくさんの車が止まっています。なにより施設だけでもかなりでかい。
豚のテーマパークという名前は誇張ではなく、温泉施設からレストラン、アスレチックにゴルフ場、野菜や肉・米・パン・日用品などの販売所と、ここに来ればたいがいの生活用品は揃うというレベルでいろんな施設が並んでいます。
そんななか、まず訪れたのが豚肉などを中心に販売する販売施設。こちらの中では、スタッフさんたちが目の前でお肉を切り、焼いて見せ、次々とお客さんたちに試食を促しています。
「甘さが違うからぜひ食べてみて!」というスタッフさんの声に従い、塩コショウで味を付けただけの試食の豚バラを一口。脂が本当に甘い。スイカに塩をかけるわけじゃありませんが、味付けしてある塩気がむしろ豚肉の甘さをひきたてるよう。本当に豚肉の甘みが感じられます。
サイボクハムさんは世界的な賞を何度も受賞し、その質の高さが大きく評価されているとのことですが、これは確かに美味い。今まで食べた豚肉の中でもその甘さに関してだけ言えばトップクラスかもしれません。
いたるところでハムやベーコンの試食をしていたので、それらを全て食べ、日持ちしそうなベーコンを購入。個人的にはなんの加工もしていなかった豚バラ一番美味しかったのですが、さすがにお土産にするのは難しいので、それは断念。
適当にお土産を見繕った後は、園内をぶらぶら。
驚いたのは、豚の糞を使った肥料などもここで売っていること。豚の飼育から加工までを一企業で行っているとのことでしたが、本当にあますことなく豚に関わっているのだということがうかがえます。
似たような施設に長野県の「かんてんパパ」がありますが、その例を取ってみても、やはり地域の中小企業の生き残りの方策として、自社内でどれだけ多くの工程に関われるか、どれだけ地域と密接に関われるかというのは今後の生き残り方の一つになってくるのだろうなと改めて感じさせられました。
私自身も起業して地域密着型の施設を立ち上げたいと考えているものとして、また一緒に行った父も地域のグループ会社に関わる者として深く考えさせられることが多かった施設です。
まあ、そんな真面目な話題はともかく、今回の目的はサイボクハムを見て勉強することだけではありません。当然、美味しい豚肉が食べたくてこちらの施設を訪れたわけです。
ということで、フードコートに立ち寄り目ぼしいものが無いかを物色。すると、豚丼(600円)なるものを発見したので、それをオーダー。
なによりサイズが小さいことに目をつぶれば、柔らかくそれでいて弾力のあるお肉がご飯とよく合います。
おろしソースの醤油の塩気も良い塩梅で、豚肉をさっぱりと食べるにはちょうどいい感じ。ただ、個人的には肉が美味しいだけに、ソースにもうちょっとこだわって欲しかったなとは思いますが、それでもフードコートにしては十分美味しかったです。
今回はフードコートを利用しましたが、本当に美味しい豚肉を最高の環境で食べたいなら、施設に併設されているレストランのほうへと行ったほうが良いかもしれません。
ただ、かなり並ぶので要注意。それでも「せっかくここまで来たのだから美味しい豚肉料理を食べたい!」という方はやっぱりレストランのほうが良いでしょう。バーベキューも楽しめるようです。
今回私はあまり時間がなかったので立ち寄れませんでしたが、テーマパーク内にある温泉施設もかなり広く、家族連れで賑わっています。時間のある方は温泉に浸かって疲れを癒していくのもいいでしょう。
個人的には、特に家族連れの方たちにおすすめのスポットです。東京都内からのアクセスも良いので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。