廃墟好きや工場好きにおすすめ!新世界遺産の「万田坑」へ行ってきた

最近、日本各地で観光地の世界遺産化がすすんでいますね。どこの観光地もお客さんの獲得に精を出しているようです。

 

これだけ乱立されると、どこに世界遺産があるのやら分からなくなってきそうですが、せめて身近な場所の世界遺産ぐらいは知っておきたいもの。

 

我が地元、熊本県でも2015年7月に世界文化遺産に登録された建造物「万田坑」があるということで、さっそくその様子を見に行ってきました。

 

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万田坑とは、明治から昭和にかけて使用されてきた“竪坑(たてこう)”であり、竪坑としては日本最大級のものなのだそう。竪坑とは、組員や石炭の上げ下ろしのために垂直に掘った穴のことです。

 

万田坑では、当時の穴こそコンクリートで埋められ残っていませんが、その当時の面影を残す赤レンガ造りの建物があり、坑内や建物内を見学することができます。

 

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うん、それにしてもワクワク感が高まります。私の好きな、レトロ、廃墟、洋風の要素がたっぷり詰まった建物は、つい十数年前まで維持されていたこともあって、いまでもどこか人の歴史が見える趣き。

 

ここにたくさんの鉱員たちがいたんだなあと思うと感慨深い思いにひたれます。私だけでしょうか。いいえ、きっと廃墟好きの人であれば分かってくれるはず!熱心にお風呂場の廃墟を撮影している少年もいましたし、仲間は少なくないはずです。

 

今日はあいにくの雨だったので、外はあまり時間をかけず中に入って建物内や坑内をじっくり見学します。

 

建物内に入る時には、ヘルメットをかぶる必要があります。軟毛の私はヘルメットをかぶると頭がペシャンコになるので、中学生のころの自転車のヘルメットですら嫌っていたのですが、安全のためには仕方ありません。

 

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ムード作り、ムード作りと鉱員になったつもりでヘルメットをかぶり坑内や建物内を見学。

 

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いやあ、なんというか、この建物の息遣いが聞こえてくる感じが良いですよね。灯る暖灯に、うすぼんやりと差してくる自然の光、かすれて文字の読めなくなった看板にサビついた機械たち。

 

まだ世界遺産化して間もなく、そのうえ強い雨だったので、あまりお客さんこそ多くありませんでしたが、それを良いことに色んなところを撮影しまくりました。

 

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個人的には、このスケールがピンポイントでどハマりして、思わずじっと見つめてしまいました。大きな機械やら、人の入っていたであろう小屋、たくさんの人が乗っていたエレベーターなど魅力的なものはたくさんあったんですが、なぜかこいつが気にいったんですよね。

 

うん、満足です。

 

見学料は400円と比較的安いのと、土日祝はJR荒尾駅から無料シャトルバスが出ているのでアクセスは悪くないと思います。まだ観光地としては観光施設が物足りない感はありますが、こういった施設が好きな方はきっと満足することでしょう。

 

もし機会があればぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか。