下関~熊本へ―ぶらり途中下車の旅2日目―
どーも、ニートです。
ニートの途中下車の旅は、下関で2日目の朝を迎えることになりました。
朝食はホテルの軽食。この後、下関の「唐戸市場」へと向かうことを予定にしているので簡単に済ませる…はずでした。
どうしてこうなった…。
普通に一人前を朝から食べてしまいました。
だってニート貧乏性なんですもの…。目の前に無料のご飯があったら食べてしまうのは当たり前じゃない……。
まぁ、過ぎてしまったことは仕方ありません(開き直り)。早速ホテルを出て、唐戸市場行きのバスへと乗り込み、市場の傍へと降ります。
ちなみに、唐戸市場の真正面には、道路向かいに神社があります。
その名を「亀山神社」。あまり有名でもないかもしれませんが、この階段を登ると面白いオブジェを見ることが出来ます。
それがこちら。世界一大きなフグの石像。
「この場所以外にそもそもフグの石像があるのか?」という疑問はともかく、確かに大きい。
この神社から見る景色もきれいなので、市場に訪れた方にはおススメです。
ちなみに、すでに画像左奥に見えるのが、唐戸市場です。
階段を下りてもう少し近くに寄ってみましょう。
市場っぽくない綺麗な建物ですよね。入場口は一階と二階の二か所がありますが、ニートは二階から突入。それはここから見える海景色を見たかったからです。
曇天なのが少しだけ残念ですが、いい景色です。
正面に見える紅白の双子塔から愛を叫びあう彼氏彼女も居るのではないでしょうか。……いないでしょうね。
そんな景色を横に眺めながら、ニートは屋内へと入り市場の様子を上から眺めます。
ニートが訪れたのは朝8時だったのですが、すでにセリは終えていたようでした。まぁ、その可能性も考えてはいましたが、少し残念。
仕方がないので、市場内のお食事ポイントを散策。
すると、こんな朝早くから営業している定食屋さんを見つけたのですが、あまりにも多くの人が並んでいたので、ニートはその場を諦めました。
この後の移動のこともあるので、こんなに長い行列には並べません。
仕方がないので、市場内をぶらぶらと散策。まだ多くのお店が開店前のようです。
ん~、残念。「朝8時は失敗だったかなあ」と思っていると、あるじゃないですか。“アレ”が。
うっすら見えますよね。そうフグの刺身です。
フグのから揚げは昨日食べましたが、刺身は食べていません。市場に来る予定があったからです。
お店のおばちゃんにお箸を入れてもらって、「近くで食べる場所はありますか?」と聞くと、「クーラーの効いた部屋にイスがあるから、そっちで食べ」と言われたので、おばちゃんの言葉に従い、イスに座って贅沢なモーニング(本日2回目)。
でもね、おばちゃん。イスは確かにあるけど、テーブルが無いよ……。
しょんぼりしながらも、ニートは自分の足を組み、その上にiPadを載せテーブル代わりにするという類稀なるアイディアを生み出し、フグとハモの湯引きを並べます。
まずは、「ハモの湯引き」(250円)からです。
ニートにとっては結構メジャーな魚なのですが、特定の地域の人には知られていないのでしょうか。
前のご家族は「このお魚なに?」なんておばちゃんに尋ねていました。
ハモはタンパクなお魚というイメージがありますが、こちらの場合、口に含むとむしろ「タンパクなのに濃い」という感覚を味わえます。
皮の弾力と身の柔らかさが相まって面白い食感です。
ハモを食べた後は、いよいよメインディッシュの「フグの刺身+フグ皮」(800円)
これだけ身を並べて800円なのですから現地価格とは、おそろしい。
“ふく”をたらふく食べたいという方は、ぜひ現地を訪れることをお勧めします。
一緒に添えられたポン酢で身をいただきます。
画像が相変わらずブレッブレですが、今回は仕方ありません。さすがに片手撮影は上手くいきませんでした。
まぁ、画像のブレ具合とは反対に、フグの味はしっかりとしています。
プリップリという言葉では甘いほどのブリンブリンの身を口の中でしっかり噛みしめながら、ゆっくり味わいます。
白身魚は大抵タンパクな味がしますが、フグは特に癖がありません。
魚特有の磯臭さ、青臭さも全く無いので、魚嫌いの人でも美味しく味わえるのではないでしょうか。
ニートは贅沢に2枚食い、3枚食いも敢行しましたが、最も美味しかったのは2枚食いでした。皆さんもぜひフグを食べる際は2枚食いに挑戦してみて下さい。
それからニートは唐戸市場を出て、徒歩数分の位置にある港の方へと足を運びます。
福岡県の門司港への連絡船に乗るためです。
ただ、ここ門司港レトロ行きの上に気になる文字を発見。
「巌流島」行き?
そう、下関と門司港の間にはあの有名な「決闘の聖地」巌流島(正式名称: 舟島)があるのです。
さっそくニートは、巌流島経由のチケットを購入し、船に乗り込みます。
ちなみに、巌流島までは船でしか行けないので、もしも訪れたいという方は、門司港か下関港のどちらかまで行く必要があります。
ニートは船に揺られること数分、巌流島へと上陸しました。
「ようこそ巌流島へ」看板の文字が眩しく映ります。おいでましたよ巌流島へ(偶然ですが)。
島内は無人島で、野趣に富んでいます。
釣竿を抱えていくオジサマ方、犬を連れて行くご夫婦もいらっしゃって散歩にも最適。
島内には、宮本武蔵と佐々木小次郎にちなんだオブジェがたくさんあります。
2人の決闘の様子や、武蔵が乗った船を模したオブジェ、佐々木小次郎の墓と、ひっそりとしながらも勢いのある歴史が生き生きと感じられます。
島内を巡り終えたあと、港へと戻ってくるとちょうど門司港行きの船が到着した所。
さっそく乗り込み、門司港へと向かいます。
門司港は、西洋風の街並みを再現したレトロなスポットで、デートや観光にお勧めの港町です。
下関がいわゆる漁港だとすれば、門司港はRPGに出てくるような西洋の港町。
建物やお店もお洒落なものが並びます。
まぁ、鼻より団子のニートは、早速その中の1つからハチミツ専門店の「Bee Honey」さんへ。
店頭にあった「とろ~りはちみつソフトクリーム」の文字が気になったからです。
店内の雰囲気としては、全席の椅子にハチの刻印がしてあるなど、細かい工夫が可愛らしいお洒落なお店です。
もう頭がソフトクリームに切り替わっていたニートは、居ても立ってもおられず、早速ソフトクリーム(360円)をオーダー。
ん~!これは美味い!
食べる前は凄く甘いのを予想していたんですが、いい意味で裏切られました。
トルコアイスではないけれど、伸びのあるソフトクリームに甘さ控えめのハチミツが上手くからみます。
とろみがあるおかげで、口の中にじんわりと爽やかな甘みが広がっていくのです。
近所にあったら毎日通いたくなる味です。いや誇張抜きで。
それからニートはランチを済ませるために、あるお店を探します。
門司に来たら、これを欠かすことはできません。そう「焼きカレー」です。
門司港だけで焼きカレーのお店は数十店舗あるのですが、その焼きカレーでも、全国レベルで有名なお店がこの門司港レトロにはあります。
それがこちら「BEAR FRUITS」さん。
竹中直人さんが「人生最後の日に食べたいお店」として取り上げたことや、上戸彩さんが紹介したことで知られるお店ですね。
ニートが行ったのは開店前だったにも関わらず既に数名のお客さんが並んでいました。
ニートもさっそく列に並び、「スーパー焼きカレー」(1000円)をオーダー。
沸々とカレーがまだ湧き立っています。
さっそくスプーンで一口かぶり付こうとするのですが、これがまた熱い!
ですが、こういうものは熱々のうちに食さなければ意味がありません。少しずつスプーンを進めます。
う~ん、美味い。
カレー好きのニートとしては、焼きカレーをカレー料理というのは何か違うような気もしますが、それ以上に「こういう料理」として食べれば、カレーの焦げが絶妙なコクを出している上、香ばしくとても美味しいお料理です。
チーズとも相性も抜群!
人生最後の日に食べたい料理かどうかはともかく、美味しかったですね。
お目当てのものを食べて満足したニートは、駅へと向かいます。
実は、門司港は街並みだけでなく、駅舎もレトロな雰囲気を演出しています。ニートとしては、むしろこの駅舎が一番好きな空間かもしれません。
いいですよね。この感じ。明治の駅舎のような和と洋が上手く絡んだ雰囲気が現れています。
ニート、明治知らないですけど。
それから、ニートはゆるゆると電車を乗り継ぎ、熊本県の地元へ。
道中では、現役で動いているSL列車に出会うことも出来ました。
ちなみに、ニートの地元は本当に田舎です。
それを示す証拠として地元を走るワンマン電車の内装があります。
それがこちら。
こんな扇風機のまわっている電車なんてなかなか乗る機会がないですよね?
今回の1泊2日の旅は本当に良い時間を過ごすことが出来ました。
また、時間のある時にこういう旅をしたいですね。
ニート、時間有り余ってますけど。