ミニマリストや田舎暮らしを目指すなら一度は読んでおくべき本

最初にここでお勧めする本を取り上げておきます。

 

それは『田舎暮らしの本』です。

 

田舎暮らしの本 2015年 02月号 [雑誌]

田舎暮らしの本 2015年 02月号 [雑誌]

 

 

実は、こちらの雑誌は毎月毎月出版されているのですが、皆さんご存知でしたでしょうか。特に、2月号は毎年「日本 住みたい田舎ベストランキング」を発表しているのです。

 

ここで言いたい事は、「ランキングに書かれた田舎に住もう!」という話ではありません。田舎に住むことを考える時に、一体何を基準にして選べばいいのかを、ランキングに選考された市町村から考える手がかりにしようという話です。

 

ちなみに、こちらのランキングは以下の10ジャンルをベースとした95項目のアンケート結果をもとに作成されています。

 

①移住者歓迎度

②都市住民との交流

③移住者支援制度の充実度

④日常生活

⑤交通の便利さ

⑥老後の医療介護体制

⑦子育てのしやすさ

⑧自然の豊かさ

⑨災害リスク

⑩伝統的な景観・文化・風土の保全

 

もちろん、アンケートに回答してくれた都市だけしかランキング化できないという欠点はありますが、こういったアンケートに回答しているだけでも他の都市よりは外向きの田舎である可能性が高いという点で、それほどデメリットだとは言えません。

 

こうした基準にのっとって、こちらの本では以下の4都市を3位までのランキングに加えています。

 

1位 島根県 太田市

2位 鳥取県 鳥取市

3位 大分県 豊後高田市/鹿児島県 薩摩川内市

 

 これらの都市は当然、景観や住環境が良いだけではありません。

 

それらの要素に加え、新規移住者に対する空き家バンクの利用、補助金の援助、お試し定住体験、アグリチャレンジ(就農支援)etc……などの定住政策を数多く実施しているのです。

 

また、本書の中には賃貸住まいでありながら、月4万円で暮らす高齢者の方の事例なども紹介されています。

 

「田舎暮らし」あるいは「持たない暮らし」は最近、ある種の憧れを持った生活として取り上げられるようになってきましたが、個別性、具体性が高すぎて自分や他人には応用しようがなかったり、どうやってそれを実現するかがイメージしにくかったりします。

 

ですが、こうした政策レベルでの支援を知ったり、定住体験を実施している都市を知ることによって、自分にその暮らしが本当にできるのかをもっとイメージしやすくなることでしょう。

 

「ただのよくある格付け雑誌だろう」と侮らず、そういった田舎暮らしを目指す人にこそ読んで欲しい本だと感じました。

 

余談ですが、移住したい都道府県ランキングでは全年代を通して、長野県がぶっちぎりの一位でした。私も大学時代は長野県にいましたが、本当に良いところで、一度は「永住したい」と考えたぐらいだったので、やはりという思いが強かったです。

 

先ほど、ランキング結果がメインではないとは言いましたが、ランキングの結果も地味に面白いので、機会があればぜひご一読下さい。