暑い夏におすすめの観光スポット熱海!温泉しか無いと思た私の思い込みは完全に間違いでした
夏と言えば海!海と言えば、熱海!ということでやってまいりました。鎌倉から約30分、都内からでも1時間半ほどで行ける海水浴スポットであり温泉スポットの熱海です。
……と言っても、私も現地に行くまで知らなかったんですけどね。熱海と言えば温泉地のイメージがあったのですが、現地の駅では水着を抱えた若者たちで大賑わい。ビーチ沿いに行けば水着の男女が普通に街中を歩いています。
適当に温泉街をぶらっと見てみるつもり立ち寄ったのですが、「熱海城」なるものがあると聞き、せっかくなので駅前のバスに乗り込み熱海城行きのロープウェイまで直行。本当に行き当たりばったりです。
ちなみに、こちらのロープウェイ乗り場はロープウェイだけではなく昔ながらのゲームセンターが併設されています。メタルスラッグ3など懐かしの筐体が置かれているので、レトロなゲーセン好きの人にはたまらないかもしれません。
そんな乗り場からロープウェイを数分ほど登り、ロープウェイ降り場から徒歩で歩いているとついに熱海城を発見。ただ、熱海城は城というよりは館といった感じのミニサイズ。お城を期待して訪れると少しがっかりするかも。
館内もお城というよりは展示品置き場といった感じ。でも、足湯のジャグジーや昔のおもちゃで遊べるルーム、米粒アートなど、期待せずに入った割には色々楽しめる印象。
個人的に最も良かった展示品は、全国の名城をマッチで作った模型でしょうか。むしろお城を期待して入った人にはこちらのほうがメインの見ものと言っていいぐらい精巧な造り。
大阪城や名古屋城といった大きなお城から、松本城や犬山城といった城好きに人気のお城までいろいろと揃っているので、城好きなら一度は見ておいて損はない展示品。
それになにより、熱海城の最も素晴らしい点は熱海を遮蔽物のない高い位置から一望できること。
うん、良い眺めですね。ここまで上がってくると風も気持ちいいです。花火大会の時期にはお城から花火を眺めることもできるらしいですが、ここから眺める花火はさぞ美しいことでしょう。
海辺では水着のカップルや男女がワイワイキャッキャとはしゃいでいる姿を見ることができます。……こんな時ばかりは2.0の自分の視力が恨めしい。
いや、いいんです。せっかく観光に来たのですから私は一人旅を満喫しましょう!城内に戻って休憩スペースで「抹茶クリームソーダ」なるものを発見した私は、すかさずそれを頼みました。ご当地サイダー愛好家としては見逃せません。
人気商品のことですが、そのお味ははてしなく微妙。お茶の風味とアイスクリームの甘さは合います。ソーダとアイスクリームも合います。でも、絶望的なまでにお茶とソーダがマッチしていません。
そのためか、「アイスクリームでまろやかになっているけど、なんかコレジャナイ」といった不思議な感覚に。この絶妙な微妙さを味わいたい方はぜひ熱海城へどうぞ。
そんな不思議な後味を舌の上に残しながら熱海城を降りると、その隣には「熱海トリックアート迷宮館」があります。こちらもどうやら熱海では有名な観光スポットのようです。
トリックアート迷宮館とは、文字通り様々なトリックアートが展示されている展示館のこと。「男一人でアートなど見て楽しいのか?」と思われるかもしれませんが、これが意外と楽しい。3Dに飛び出すアートや目の錯覚を使った視覚トリックなどは、見ていて飽きません。
心理学や脳科学などを多少勉強したことのある人であれば、「〇〇の現象だな」と楽しめる錯視もけっこうあるはず。ただ、実際の人間がいたほうが面白い写真が撮れるので、家族連れやカップルなど複数人で来たほうがより面白いかもしれません。
そんなトリックアート館を抜け、また来た道を戻りロープウェイを降りてくると、そろそろ腹も空いてきました。時間は3時ごろということでランチタイムも終わっていたのですが、近くに食堂を発見。
ダメもとで、店員のおばちゃんに「今からでもご飯を食べられますか?」と質問。すると、一瞬頭を悩ませる様子でしたが「う~ん、まだご飯が残ってるからいいよ」とおばちゃん。ラッキーです。
ということで、「みどり丸食堂」さんへと入店。食堂という名の通り、簡素なテーブルやイスだけが置かれたザ・食堂という造り。そんな店内でメニューを眺めていると、「さざえ丼(1200円)」という面白そうなメニューを発見。
せっかくなので、それをいただきました。
見た目こそあまりキレイとは言えませんが、これが意外と美味い。サザエの身と言えば固いイメージもありますが、こちらのものは薄くスライスされており、ふっくらと柔らかい食感。卵や玉ねぎにサザエの磯の香りがしみ込んでいて出汁の味とよく合います。
本当に素朴なお味ですが、けっこういいですね。サザエの卵とじなんて初めて食べましたが、これならまた食べてみたいお味です。
そんなロープウェイ近辺から帰宅のためにまたバスで駅へと戻ってくると、その途中でまた面白そうなスポットを発見。どうやら、駅を左に行くとビーチへ行けるのに対し、駅を右側に抜けると商店街へと抜けられるようです。
商店街とは言っても、地元の人向けというよりは観光客向けの商店街。雑多な雰囲気ではありませんが、どこかノスタルジーを感じさせるような懐かしい雰囲気の通りです。なんだか良いですね。
熱海は全体的に新しい街というより、懐かしの温泉街といった空気を残しているので、レトロな空気が好きな人にはたまらない街といった印象。今回はあまり時間がありませんでしたが、時間のある時にまたじっくりと訪れたいものです。
皆さんも今年の夏は青春18切符などを使って熱海を訪れてみてはいかがでしょうか。