JR富士駅近くの有名店「金時」で食べたカツ皿や桜エビのかき揚げが美味しかった
東京から名古屋へと向かう際、たいがいの人は東海道線を抜けて静岡県内を突っ走るでしょう。熱海、静岡、浜松と、それぞれ静岡県内の魅力的な都市を横切るため、途中で宿泊してしまう人も少なくないはず。
鎌倉、熱海と観光で疲れた私もそんな静岡県の土地で夜を迎えようと、ここJR富士駅へと立ち寄りました。
今から観光する時間は残念ながら無いので、とりあえず今日のホテルであるスーパーホテル富士本館へとチェックイン。こちらのホテルは駅から少し歩くためか、当日入りで予約してもけっこう空いている事が多く、富士に来るときは重宝しています。
ホテル自体はけっこういい感じで、ビジネスホテルにしてはサービスも朝食のバイキングも充実しているのに安くていいところだと思うんですけどね。まあ、私みたいに無計画に旅行プランを立てる人でもなければ、当日予約ができるかどうかなんて重視するポイントでもないのでしょう。
ちなみに、これがホテルの朝食↓
さて、そんなホテルで一息ついてまずやることと言えば、周辺の美味しいお店探索です。ホテルがある富士駅の東側はあまりお店が無いので、中心街である西側へとまわります。
ぶらぶらと駅前を歩いて、商店街のお店を物色。それにしても地方都市の駅前ってどこに行ってもチェーン居酒屋ばかりですよね。地元に住んでいる人にとってはあれが地味にありがたかったりするのですが、よそから来ると駅前は選択肢から最初に外れます。
そんな富士駅周辺の商店街を10分ほど奥に歩いていくと、暗がりの中にじわりと光る一件のお店を発見しました。お店の名は「金時」さん。表の看板を見る限り、どうやら「カツ皿」という富士のご当地料理でテレビにも出たことがあるのだとか。せっかくですから入ってみましょう。
店内は外観と変わらず昔ながらの定食屋といった作り。テーブル席と小上がりの席がいくつか。昔ながらのお店なのでしょう。昔ながらの定食屋の御多分に漏れず、こちらのお店もメニューが豊富。
入店前は名物のカツ皿とやらを頼もうかと思ったのですが、メニューを見ていると静岡ならではの料理も食べたくなってきてしまいました。ということで、今回は「さくらえびかき揚げ天丼(1030円)」をオーダー。
天丼だけが届くと思いきや、味噌汁、じゃこおろし、香の物が入った天丼セット。しかも丼もけっこう大きい。見た目の満足感はバッチリです。
さっそく天丼をいただくと、サクラエビのシャリシャリとした食感とかき揚げのサクサクとした食感がたまりません。丼にかかったつゆも出汁の味がよく効いています。うん、文句なしに美味いです。
かき揚げを食べて口の中が少しべたついてきたら、香の物で一息つきつつ、味噌汁で流し込み、じゃこおろしでサッパリとさせます。なんというか、この油ものを食べる時の心理をしっかり理解している感じの構成がありがたい。
うん、美味しかったです。ごちそうさまでした。
……と、そのまま立ち去ろうかと思ったのですが、やっぱり名物のカツ皿に後ろ髪をひかれる思い。しかも、よくよく店内を見てみると「カツ皿持ち帰りできます」と書いてあるではありませんか!
ええい、仕方ないと今回はカツ皿をオーダー。帰りにチューハイでも買って酒のつまみにすることにしましょう。ということで、カツ皿をテイクアウトしてコンビニでチューハイを買い、ホテルで一人晩酌をすることにしました。
これがカツ皿。カツをトロトロの卵と一緒に煮込んだ一品で、見た目だけでもカツの卵とじとは違うことがうかがえます。それにしても、これけっこう重くないか?と思ってカツを避けてみると、下にはたっぷりのご飯が詰まっていました。
……ああ、カツ皿ってカツだけかと思っていたんですが、ご飯もセットなんですね。かき揚げ丼がボリュームたっぷりだったので、けっこうお腹いっぱいなのですが……。まあ、せっかく買ってきたのに残すのももったいないし頑張って食べましょう!
と、一人気合を入れて酒で流し込みながらカツ皿を平らげました。とはいっても、全くしつこい味ではなく、トロトロの卵と、柔らかく煮込まれて出汁の味を吸い込んだカツがよく合う一品でした。
なんというか、ホッとするようなどこか懐かしくなる感じのお料理。こちらも文句なく美味しいです。これだけつゆのお味がしっかりしたお店なら、次は蕎麦を食べたくなりますね。次に富士に寄った時には蕎麦も試してみることにしましょう。
皆様も、富士駅に立ち寄ることがあれば、こちらの「金時」さんを訪ねてみてはいかがでしょうか。以下に金時さんの情報を記載しておきます。