生産者の顔が見える野菜ってどこで手に入るのでしょうか。ときたまスーパーなどで顔写真入りの野菜に出くわすことがありますが、直接出会えるわけじゃありません。
特に都会に住んでいると、自分たちが口にしているものを作っている人に会うという場面はそうそうありません。田舎に住んでいる時には、どうも売り物にならないブサイクな野菜を隣の農家からもらったりしていたのですが、そんなことはまず都会じゃありません。
ですが、名古屋には毎週土曜日、そうした生産者と消費者が顔を合わせて野菜などをやり取りできるイベントがあります。そのイベントの名前は「オアシス21 オーガニックファーマーズ朝市村」。
文字通り、オアシス21という栄の中心地の地下を貸し切って行う生産者たちの朝市です。
スペース自体は広くないものの、会場は大盛況。地下鉄の駅を出ると、そこには土曜の朝だというのにたくさんの買い物客が溢れています。いつも思うのですが、都会の人って何かイベントがあるとすぐに駆けつける嗅覚を持っているのですごいです。私の嗅覚は鼻づまりを起こしているのか、なかなか反応してくれません。
決してイベント自体は大きくないのですが、何よりそこにいる人の元気が良い。活気があります。高齢者の方もかなり多いのに、深夜生活にたるんだ身体を無理やり引き起こしてきた私よりもよっぽど動きがキビキビしています。
野菜、米、ジャム、たまご、ハーブ、お茶etc……と、自然食が好みの人であれば、垂涎もののラインナップ。値段は普通のスーパーで買う野菜と変わらない程度といったところでしょうか。オーガニック食品をこの値段で買えるならお安いと思います。
そんな風に、冷やかしついでにぶらぶらと会場を巡っていると、面白いものを見つけました。
「有機農業での新規就農相談コーナー」。他のブースには6次産業についての説明資料なんてものも。確かに、こういうイベントに来る人って農業そのものにも関心がありそうですもんね。
個人的には、関心が無いわけでもないのですが、やっぱり“そこまで本気じゃない”のもあって、チラリと横目に眺めるだけで帰ってきてしまいました。ヘタレです。将来的には、地元の土地を引き継ぐので関心がないわけではないのですけどね。
農業はまたの機会ということで、今回はとりあえず美味しそうな商品を購入していきましょう。今回購入してきたのはこちら。レモングラスと卵です。合わせて500円のちょうどワンコイン。
レモングラスはせっかくなので、その風味を味わえる使い方をしようと思い、炭酸に入れてみました。
最初にレモングラスを軽く洗って炭酸の中に入れ、そこに砂糖とレモン果汁を足すだけの簡単サイダーですが、けっこう美味しかったです。ご当地によってはレモングラスサイダーという製品もあるようなのですが、自宅で作ると安くて美味しいサイダーが数分で作れます。
タマゴも卵かけご飯にしていただいたのですが、濃厚で美味しかったです。ごちそうさまでした。
皆様も、土曜日の朝に少し時間があったら栄のオアシス21まで出かけてみてはいかがでしょうか。