伏見駅そば「料理の鉄人」がプロデュースしたお店「Xhenlong」さんでランチしてきた
都会と田舎のご飯屋さんを比べると、いろいろと面白いところがあります。
場所代を含めた値段の違いとか、料理の洗練されぐあいとか、違うところを挙げればキリがないのですが、特に面白いのが「テレビに出るような有名人のお店があるかどうか」です。
東京や大阪は言うまでもなく、名古屋にもやはり田舎では見ないレベルの数の有名人のお店があります。今回はその1つである、伏見駅そばの「Xhenlong(シェンロン)」へと行ってきました。
昔から名古屋に住んでいる方には言うまでもないかもしれませんが、シェンロンは『料理の鉄人』などにも出ていた周富徳さんプロデュースのお店。
名古屋には何店舗か周さんプロデュースのお店があったようですが、中でもここは安価に中華料理が食べられるお店として残り続けています。
ちなみに、実は私、有名人がプロデュースするとされるお店は初体験。知り合いからは「期待するほどじゃない」と言われましたが、『料理の鉄人』と言えば、私の子ども時代に大好きだった番組の一つです。
たとえミーハーだと言われようと、いやがおうにも期待は高まります。ドキドキワクワクを胸にランチの店内に入ると、店内は比較的きれいな広い空間。名古屋でもそれなりのビジネス街にある割にはスペースを広めにとってあるようです。
ランチメニューは7、8種類の中から選べますが、どれも900円前後と、場所柄を考えるとリーズナブル。メニューの端に「土曜日限定メニュー!」という文字を見つけたので、せっかくならと限定メニューの「冷やしたんたんつけ麺(900円)」をオーダー。
「たんたんつけ麺」ということで、麺とタレだけが出てくるのかと思いきや、意外にもご飯やサラダ、デザートのついた立派な定食。これで900円なら安いほうじゃないでしょうか。
とはいえ、問題はお味のほう。さっそく麺を野菜と一緒にすくって、タレに浸けていただきます。
うん、美味い。
正直、トマトときゅうりの質だけを言えば、良いほうではないのですが、なによりこのタレが良いです。
ゴマダレのようでいてゴマの香りが強くないタレの中には、隠し味にみょうがやナッツが入っていて、一口ごとに食感や風味が変わり何度でも楽しめます。中華風のゴマダレにみょうがを入れるという発想がありませんでした。
プロのレシピって意外性があるようで、しっかりとまとまっているのがすごいんですよね。少し夏バテ気味で食欲もあまりなかったのですが、みょうがやラー油でするすると完食することができました。
デザートの杏仁豆腐も良い意味で杏仁っぽさが薄く、豆腐のようなお味となめらかさに仕上がっており、上にかけてあるカラメルソースとの相性も抜群でした。杏仁豆腐にカラメルって初めて体験しましたが、ちゃんと相性を考えて作ってあればけっこうイケますね。
全体的に具材の質というより、レシピの良さと驚きがステキなお店でした。さすがは鉄人プロデュースのお店。
美味しかったです、ごちそうさまでした。
「意外と大したことが無い」と聞いていましたが、私が味わって思ったのは、「やっぱりプロのメニューだな」ということ。値段を思えば、かなりコストパフォーマンスは良いのではないかなと思います。
有名人のお店って不当に高く見積もられるか、不当に低く見積もられるかのどちらかが多いですよね。個人的に、こちらのお店は前評判で聞くよりは美味しかったので、何の偏見もなく入れば普通に満足できるクオリティとお値段でしょう。
伏見周辺はランチにガッツリ食べられるお店が少ないので、科学館などに行かれる方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
有名人のお店でめちゃくちゃ感動するということはないかもしれませんが、美味しいランチを手ごろな価格で味わえるという意味ではおすすめですよ。
以下に、「シェンロン」さんの詳細を記載しておきます。