サイトからのバイトの応募が怖いという方向けの注意点5つ
先日、アルバイトの応募の仕方についてメールで質問を受けました。確かに、初めてバイトをするとき、ネットのバイトの応募フォームがなぜか異常に怖く見えるものです。たくさんの記入欄がありますし、そもそも何を記入して良いかもわからないかもしれません。
そこで今回は、インターネットからアルバイトに応募する際に気を付けるべき点について5つ取り上げてご紹介していきます。
1. 備考欄って何を書けばいいの?
求人情報サイトによっては、バイトに応募する際に“備考欄”という欄を用意しているサイトがあります。先日、「この欄には何を書けばいいのですか?」という質問を受けました。
一言で言うなら、「何も書く必要はありません」。備考、あくまで補足情報ですからそもそも何も書くことがなければ書く必要はないのです。
ただし、たとえばあなたが学生で、講義中など連絡が取れない時間がある場合は、備考欄に連絡が取れる時間を書いておきましょう。学生以外も同様です。連絡が取れない時間がある場合にはその旨を記入するようにしてください。
また、営業経験・職務経験必須などと書かれたバイトもあります。そういったバイトの場合は、職務経験などを書いておくとよいでしょう。倍率が高い人気のバイトの場合は、過去に同じ職を経験したことがあることを書いておくと採用されやすくなるかもしれません。
あくまで基本的には備考なので、上に挙げたような必要がない場合は記入しなくても大丈夫です。
2. 「女性が活躍する職場です」ってどういうこと?
「女性が活躍する職場です」「〇〇~〇〇歳の先輩女性社員が優しく教えてくれます」etc……。バイトの求人情報サイトを見ていると、必ずこういった言葉が出てきます。
現在の男女雇用機会均等法では、性別を分けてバイトを募集することはできません。つまり、雇用者が「女性のバイトが欲しい」と思っても、それを明記することは法律違反になってしまうのです。また、年齢も基本的には募集要項に含めることはできません。
そのため、「現在は女性が多く働いている場所ですよ」と示すことで、暗に「女性が応募してきてくださいね」というメッセージを発している場合もあるようです(※例外もあります)。サンプリング・受付のバイトには頻繁にこういったメッセージが書いてあると思います。
実際、私も電話でこういったバイトに応募してみたことがありますが、「本当は女性を募集したかったのですが、法律では(女性を募集したいと)書けないことになってますから……。申し訳ありません」と言われたことがあります。
もちろん、男性が応募するなとは書いていないので、応募すること自体を止めはしませんし、ひょっとすると採用されるかもしれません。ですが、あくまで“ダメでもともと”ぐらいの気持ちで応募されることをおススメします。
ちなみに、逆の「男性が活躍する職場」と書いてある場合は基本的に肉体労働が任されると思って問題ありません。
3. 肉体労働って自分が応募しても大丈夫?
肉体労働と呼ばれる種類のバイトがあります。コンサートの設営・撤去や什器の搬入出、引っ越しバイトなどがこれにあたります。ネットでは「肉体労働なんてするべきじゃない」などと言われますが、そんなことはありません。むしろ、事務仕事などに比べて覚えることも少なく、ただ体力を使うだけなので日雇いとしては楽な部類だと思います。
肉体労働系の作業は、少しでも専門的なことになると、ほとんど資格が必要な作業ばかりなので、日雇い労働者はあくまで荷物運びや簡単なテント設営程度の労働力としてしか期待されていません。コミュニケーションをする必要もほとんど無いので気楽なものです。
もちろん、その単純作業が非常に辛い場合もあるでしょう。ですが、そんなものはごく一部ですし、そういった一部の話をすれば、事務や内勤の仕事だって辛いものはあります。
「自分は力が無いほうなので心配だ」という方もいらっしゃるかもしれません。ただ、かなり細身の体型の方でも普通に業務をこなしていらっしゃいます。体力はいりますが、筋力はそれほどいりません。
さすがに、10~20kg程度の荷物を抱えて歩くことすらできないというレベルならば控えた方が良いかもしれませんが、イメージとは違い、筋骨隆々の男たちばかりの職場ではないので、意外と馴染めるかもしれませんよ。
どうしても不安だという場合は、いきなり8時間の長時間のバイトに応募するのではなく、まず3~6時間程度の短時間のバイトに応募してみると良いでしょう。その場合は、必ず職場に最低でも1リットル以上の飲み物を持って行くことをお勧めします。
4. 電話で応募するのが怖いんだけど……
「電話でバイトに応募するのが怖い」という方がいらっしゃいます。それなら電話からではなく、ネットの応募フォームから連絡してしまいましょう。別に、ネットから応募したからといって不利になることはありません。
私も電話でバイト先に連絡するのが怖かった口ですが、ネットから応募し続けるうちにだんだんと記入するのが面倒になり、途中からは電話で応募するようになっていました。最初は色々勝手がわからず怖いと思われるかもしれませんが、慣れてくればどうでもよくなります。
ですので、はじめの一歩はネットからの応募で全く構いません。あと、どうしても会社との連絡を取りたくないという方は面接無し・研修無しのバイトに応募すると良いでしょう。そういったバイトの場合は、電話連絡すらない場合が多いので、緊張することも無いかと思います。
5. 登録バイトとは?
“登録”と言われると少し戸惑ってしまうかもしれません。ご安心下さい。これは特定の企業に登録し、そこからバイトをあっせんしてもらうタイプのバイトという意味です。派遣が登録バイトと名乗っていることもありますが、本当に仕事の紹介を受けるだけの登録バイトもあるので、このあたりはごちゃごちゃして分かりにくいです。
代表的なもので言えば、家庭教師のバイトなどがこれにあたるでしょうか。家庭教師として登録し、講師を募集する生徒が現れたら、そこで講師をするといった働き方が登録制バイトの例だと言えます。
登録制バイトのメリットは、定期的に仕事の情報が入り続けてくることです。なかにはネットに公開されていない珍しい求人情報なども紛れ込んでいるので、定期的にお金を稼ぎたいという人にはおススメの働き方です。それに、決まった勤務時間が無いので、複数の登録制バイトに応募するのが一般的です。この辺りは日雇い派遣と似たようなものかもしれません。
ただし、デメリットとしては求人の連絡が頻繁にかかってくることでしょうか。もちろん、こちらが「もう仕事をする気はない」と言えば、二度と連絡はかかってきません。とはいえ、「今回一回だけ働きたい」といったような人には少し面倒かもしれません。
自分の働き方に合わせて登録制バイトに応募するかどうかは決めて下さい。
いかがでしたでしょうか。少しはバイトに応募する際の不安などは消えましたか?初めてのバイトは、何もかも勝手がわからず不安なことだらけだと思いますが、応募してみれば意外となんとかなるものです。
まずははじめの一歩から頑張って、踏み出してみましょう。
関連記事
最近の日雇い派遣・アルバイトの求人事情―募集、面接、給与支払いまで―