ボラバイトとは? ボランティアでもなくアルバイトでもない新しい働き方をやってみませんか?
先日、私はボラバイトと呼ばれるサイトの求人に応募してきました。結果は採用で、無事来週から1週間ほど岐阜の農家さんのほうへボラバイトに行くことになっています。
ただ、まだボラバイトという働き方が一般に普及していないこともあって、今回初めてボラバイトに応募するにあたり分からないことも多かったので、あとから応募する方のためにも、ここで改めて基本の基本から簡単にご紹介していきたいと思います。
ボラバイトとは?
そもそも、ボラバイトとは一体なんなのでしょうか。公式サイトによると、このように説明されています。
ボラバイトはお金が一番の目的ではありません。
全国の学生・社会人が経験したことがない仕事を経験する事や、地方の人たちとふれあう事を目的として、農家での農繁期、宿泊施設でのハイシーズンなど、地方で人手を必要としている時期にお手伝いに伺い、一緒に働き、コミュニケーションを図ることを最大の目的としています。
ボランティアのように今人手が必要になっている人のために働くのですが、決して無償でやるわけではなく、アルバイトのようにお金をもらうという求人形態のことを
“ボラバイト”と言うようです。
特徴としてはリゾートバイトのように、農家や牧場、民宿などに泊まり込みで働ける求人が多いということでしょうか。その間の住居費や生活費などがかからないものも多いので、その点はありがたいところです。
ただし、「ボラバイトはお金が一番の目的ではありません」と書いてあるように、給与は基本的にかなり安く謝礼に近いぐらいです。あくまでお金だけのことを考えるならリゾートバイトや単発アルバイトあたりを探したほうが良いでしょう。時給も倍以上違います。
ボラバイトとは「あくまで地域貢献を目的とした、それでいてお小遣い程度にはお金がもらえる働き方」だと思っておくといいでしょう。
また、地域おこし協力隊のように、「勤務後の地域への就職や定住などを求められる」雇用形態でもありません。
ボラバイトはあくまでボランティアのような働き方であり、有償ボランティアに一番近いと思ってもらうとイメージしやすいかもしれません。
ボラバイトをやるメリットは?
リゾートバイトや単発バイトのようにお金がもらえないなら、わざわざボラバイトをやる意味はなんでしょうか。
たとえば農家や牧場で働く場合には、農業の仕方から販路の開拓などを一から教えてくれる場所もあるようです。都会に住んでいると、農業を勉強したいと思ってもなかなかその機会がありませんが、その勉強ができるという点は非常に魅力的だと思います。
しかも、普通は専門学校や農業訓練校などでお金を払って学ぶ内容を、多少なりともお金をもらって勉強できるのですから、そういった分野を志す人にとっては大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
求人によっては、ゆくゆくは正社員登用も視野に入れた求人などもあるようです。リゾートバイトがあくまでバイトで終わりなのに比べれば、将来を考える人にとってはありがたいと思います。
応募の流れは?
私が一番戸惑い、応募をためらった点なのですが、ボラバイトを応募するための手順が公式サイトでは少し分かりにくいです。ですので、ここで改めて、初めてボラバイトで応募する際の流れを簡単に説明します。
1. 公式サイトで求人を探し、「詳細を問い合わせる」ボタンをクリック
2. 必要事項を記入する欄があるので、それに記入して送信
3. 仕事の内容など詳細が書かれた返信がくる。内容に同意したら、メールに記載されているURLから履歴書を作成
4. 履歴書を送付したら、ボラバイト先の担当者の連絡先がメールで送られてくる
5. ボラバイト先の担当者に電話をかけ、電話面接
6. 面接が終わったら、採否の結果をボラバイト派遣元に連絡
7. 応募完了
そんなに難しい手順ではありませんが、具体的にどうやって応募するのかが分からず、不安に思っていた方もいらっしゃるかもしれません。参考までに。
何か新しいことへの挑戦に
以前から地域振興に関わりたいと考えていた私は、できるなら実地で農家やそれに関わる人たちと触れ合いたいと考えていました。ですが、その機会も都会で作るのはなかなか難しく、くすぶっていたこともありました。
ボラバイトはそのきっかけの一つとして、とても貴重な体験であると考えています。
他の方がどういった思いで応募されるのかは分かりませんが、なかなか体験できない田舎での体験をぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
もっと長期的、積極的に働きたい人は地域おこし協力隊へ
ただし、ここまででも触れてきたように、あくまでボラバイトは有償ボランティアのように「一時的で」「少しだけお金をもらえる」働き方でしかありません。
「もっと地域のために働きたい」「地域のために働きつつ、しっかりとお給料をもらいたい」といった方には、地域おこし協力隊などを視野に入れつつ、定住や移住について調べておいたほうがいいでしょう。