名古屋の地下街を散歩してみよう!―不思議な地下鉄伏見地下街編―

都会の面白いところと言えば、敷地あたりの単価が高いので、様々な施設が横に広がるのではなく上下に広がるところではないでしょうか。

 

名古屋も「なんちゃって三大都市」「駅前にドでかいビルが2つあるだけ」などと、県外の人に散々なことを言われますが、やはりそこは大都市の一つ。街は地上にだけでなく、地下にも広がっています。

 

栄地下街、名駅地下街と、たくさんの人が行き交う賑やかな地下街もあれば、少し不思議な空気の漂うアンダーグラウンドな地下街も。それが「地下鉄伏見地下街」です。

 

こちらは駅の中から直通で向かうこともできますが、地上からの階段を下りて中に入ることもできます。蛍光灯だけがついているほの暗い空間を降りていくと、そこが伏見駅地下街です。

 

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地下街はシャッターの降りたお店も多いですが、まだまだ現役のお店も多い様子。伏見駅周辺は昔ながらの名古屋の問屋街、繊維街であるためか、大量に洋服が積まれた小売店やら、事業所向けのお店がちらほらと。

 

名古屋らしく、240mの地下街の中には昔ながらの喫茶店が数メートルおきに存在します。これだけだと、昔ながらのレトロな地下街といった印象なのですが、こちらの地下街は面白いお店もたくさんあります。

 

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たとえば「アンダーグラウンド(物理)のマイノリティ系セレクトショップ&サロン」を自称される『Biblio Mania』さん。確かに、外観からも、ただの古書店ともなんとなく雰囲気の違う面白そうな空気の漂う本屋さんに見えます。

 

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そして何のお店なのかもさっぱりわからない『手織物語』という名の真っ青なお店。店内には人が誰もおらず、小槌を持った像など、店のあちこちに像がちらほらと見かけられるだけ。本気で何のお店か分かりません。

 

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ネットで手織物語と調べても、大阪の全く関係ないお店が出てくるだけ。不思議です。この辺の方に聞けばなにか分かるのでしょうか……。

 

こんな風に、伏見駅地下街を歩いていると、まさにアンダーグラウンドな世界が広がっていて散歩しているだけでも面白い空間になっています。

 

名古屋の中心路線である東山線伏見駅に繋がる地下街なのに、いつもどこか人気の少ない伏見駅地下街ですが、こちらでも定期的にイベントなどが開かれているよう。地下街に張られているポスターを見たところ、毎月第二日曜日には「長者町レトロストリート骨董街」なるものも開催されているようです。

 

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もはや骨董品がレトロなのか、ストリートのほうがレトロなのかは分かりませんが、普段の空気とはまた違った顔を見せてくれるのかもしれません。今度は、イベントの時にこちらの地下街を訪れてみたいですね。

 

伏見駅地下街に行かれる方は、地上からではまず分からないと思うので、地下鉄の駅から直接向かわれたほうが良いかと思います。地下街の喫茶店にでも立ち寄りつつ、休日の散歩に向かわれてみてはいかがでしょうか。